商品説明
Avalanche®はEZ biosystemsの登録商標です。
Avalanche®-PRO Transfection Reagentは哺乳動物細胞で組み換えタンパク質を高発現するためのトランスフェクション試薬です。高発現レベル、高トランスフェクション効率、低細胞毒性で、動物由来成分は含まれておりません。タンパク質生産に適している浮遊性293細胞や浮遊性CHO細胞、DG44などに最適化されており、スケールアップが容易です。
試薬選択ガイド
製品名 | アプリケーション | サンプル | 困難な細胞への トランスフェクション | |
---|---|---|---|---|
Omni | 広範な細胞株に使用可能 | DNA siRNA Co-Transfection | ◯ | |
Cell specific | Primary Cell | 初代細胞用 細胞ごとに33種類の試薬 | ◯ | |
Cell Line | 株細胞用 細胞ごとに147種類の試薬 | ◯ | ||
PRO | タンパク質発現用 | – | ||
in vivo | in vivo用 | DNA,shRNA,siRNA オリゴヌクレオチド Co-transfection | – |
特長
- タンパク質高発現用のトランスフェクション試薬
- 高タンパク質発現
- 高トランスフェクション効率(少ない試薬量でトランスフェクション可能)
- 動物由来成分は含まれません
テクニカルノート
本試薬とFreeStyle Max Reagentとの比較
(A)FreeStyle™ 293-F細胞を用い、pCMV・SPROT beta-galプラスミドDNAのトランスフェクションを行いました。培養は30mL、FreeStyle™ 293 Expression Mediumを用いて行い、Avalanche®-PRO Transfection Reagentを用いたトランスフェクションはDNA:試薬=30ug:24uL、FreeStyle™ Max Reagentを用いたトランスフェクションはDNA:試薬=37.5ug:37.5uLで行いました。
(B)FreeStyle™ CHO-S細胞を用い、ヒトIgGプラスミドDNAのトランスフェクションを行いました。培養は30mL、FreeStyle™ CHO Expression Medium中で行い、Avalanche®-PRO Transfection Reagentを用いたトランスフェクションはDNA:試薬=30ug:30uL、FreeStyle™ Max Reagentを用いたトランスフェクションはDNA:試薬=37.5ug:37.5uLで行いました。
(A)FreeStyle™ 293-F細胞へのトランスフェクション
(B)FreeStyle™ CHO-S細胞へのトランスフェクション
各培地におけるIgG発現量の違い
FreeStyle™ CHO-S細胞を用いヒトIgGプラスミドDNAをトランスフェクションしました。培養は24well deep well shakerで行い、8種類の培地中でタンパク質発現を行いました。
試験はN=3で行いました。
使用した培地は下記の通りです。
・ ProCHO™5 medium (Lonza Inc.)
・ PowerCHO 2 CD medium (Lonza Inc)
・ HyCell™ CHO Medium (Thermo Scientific)
・ FreeStyle™ CHO Expression medium (Life Technologies)
・ Cellvento™ CHO-100 (EMD Millipore )
・ BD Select™ CHO medium (BD Biosciences)
・ BD Select™ CD1000 medium (BD Biosciences)
・ EX-CELL® CD CHO-2 Medium (Sigma-Aldrich)
左:Avalanche®-PRO Transfection Reagent
右:FreeStyle™ Max Reagent
培養量によるIgG産生の比較
IgG発現ベクターをトランスフェクションし1mL、30mL、250mL培養し、IgG発現量を測定した。その結果、スケールアップした際も,タンパク質産生量は高く維持されていた。